福島原発関連3

前回慌ててエントリしたので、不十分な点がありました。放射線量の単位と放射性物質との違いについて補足です。

①単位
msvとありますが、報道されている限りでは、これは一時間あたりの量だと思われます。記号で表すと「msv/h」一時間に浴びる量ですね。
計測方法ですが、「ガイガーカウンター」というのが計測器を使うようです。この計測器は、調べた範囲では基本的に測定単位がmsv/hなようです。 →http://www.geigercounter-shop.com/
我々は常日頃から、実は放射線を浴びていると言うのは事実なようです。それは前回のエントリでも記したサイトやツイートを参照してください。世界平均だと、年間に浴びる量が2.4msvです。
東京で20倍、という報道がありましたが→ http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031600024
このソースによれば「0.809マイクロシーベルト」となっています。マイクロ(μ)は、ミリの1000分の1です。
一日24時間浴び続けたとして、どのくらいになるか計算してみればすぐに出る値です。小学生でも電卓さえあれば直ぐ出来ます。
0.809 μSv/h×24h=19.416 μSvですね。
これが一日あたりの量なので、どれだけ浴びれば平均値に達するかを計算します。
計算式は 年間量÷一日量
2.4mSvは、単位がミリ(m)なので、1000倍してマイクロに直します。その上で年間値で割ります。19が半端なので20に直しましょう。大目に見ておくと言う意味も込めて。
2400μSv÷20μSv=120日
一年は365日なので、大体3倍。年間の3倍でも7.2msvなので、まあ問題ないと言えば無いですね。一年間浴び続けたらですよ...
なので、放射線に関しては東京に居れば問題ないようだと、データを見ていれば安心出来ます。
また、福島の原発の周辺は本当に危険なんだと正しく恐れられますね...

我々にとっての問題は、やはり放射性物質です。


放射能放射性物質
これを取り込んでしまうとアブナい、というのは安全だと言う発言をする専門家の間でも一致している事です。
風向きを心配するのは、放射線ではなくて、放射性物質が来るからです。
私は極力外出を控え、するときはマスクして外出していますが、今後精査するのは現場の動向もさることながら、こちらの物質の行方です。
放射線は温泉でもX線でも浴びてるだろうが!安心しろ!」という意見は、放射線については当てはまります。
放射線はどの物質が発しても同じかもしれません。しかし、放射性物質には「半減期」というものが存在します。
たとえば温泉で有名なラドンだったら、3.8日で、観測されたと報道されたセシウムだと、30年。
http://www.47news.jp/news/2011/03/post_20110317003956.html
ちなみに、3号機のプルサーマルにはプルトニウムとウランの混合燃料(MOX燃料)が使われておりますが、それぞれ2.4万年、45億年だそうです...
http://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/nuc_hosha/nuch_chigai/index.html
しかも、これは純度が高いのが条件なので、実際のところはわからないようです。
混合燃料の割合も少ないようですし。
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20110315ddlk38040570000c.html

結論は、だから吸い込まないように気をつけろ、と言う事になるでしょうか。
ちなみに吞み込んだら即死かというと、そうでもなくて、大前研一さんは半減期50年のヤツを吞み込んだと動画で語っていました
http://www.youtube.com/watch?v=U8VHmiM8-AQ 
治療法はあるようです(詳細未確認)。
だからといって、安全かといえば、そうではない、と気を引き締めておくのが妥当でしょう。