今回の地震の事

<とりま>
 地震とそれに伴う情報が氾濫しています。私は家にテレビが無いので、基本全てネットから情報を仕入れています。テレビオンリーよりは、多分遥かに有益な情報が入るのではないかと思われます。ただ、情報を仕入れるのは良いのですが、情報の質は吟味しなければならないし、量的に多すぎるからどこかで一息入れて頭の中をスッキリさせないといけません。
 私は文系の大学生で、進路は決まり、卒業間近な暇人です。
 つまり、科学的な知見には疎く、殆どタダの素人で、地位や権力は殆ど無い一般的な情報弱者です。
 このようなバックを持つ人間が有する情報とその認識に、どの程度の価値があるかは疑わしいものがあります。私自身の思考の整理、また、私の周囲の人間達との議論の叩き台にでもなれば、と思って書いています。
また、そのような情報弱者がどうやって情報を吟味し、どのように振る舞うのが妥当なのか、与えられた情報からどのように推論し、受け止めるのが妥当なのか、そういうことを書きます。結論から言うと

 「どうなっているか」が最も大事な情報です。
 「どうしたらよいか」が次に重要な判断です。
 「どうしてこうなった」とか「どうすればよかったか」も大事ですが、その次に考えます。
 
 私の念頭には原発のことがあるのですが、まず何が起こっているのかを正しく認識しなくてはなりません。出来るだけ正確な情報を集めるとともに、想定される可能性を考慮に入れなければなりません。収集と、認識と、分析、吟味、整理です。
 そしてその上で、今後どうするかを考えます。私たちは自分が知りうるものを知る事が出来ます。私たちの判断は、私たちの認識の上に成立します。どうすべきか、は現時点では自己判断。
 情報を精査する時にも言える事ですが、感情的になってしまい、つい不確実な情報に踊らされてしまわないように気をつけなければなりません。同時に、政府からだけの情報に頼って、黙ってじっとしていて、さあ逃げなさいと言われてから逃げるのも正しいとは言えないでしょう。誤った認識の基にパニックに陥るのではなくて、正しい認識の基に最悪を想定しつつ危機管理を遂行しなければなりません。

とりあえず、基本的な事をここでは述べます。何を今更的なものばかりかもしれませんが、もしこのエントリがきっかけになる人がいたら、と思い。


災害まとめはグーグルが最強です。 http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html
何かしたいキモチになっている人は上記のリンクに募金関連もあります。
グーグル災害支援共有というのもやっています。 http://googlejapan.blogspot.com/2011/03/blog-post_14.html
現地に行きたいとか感じている人は以下を読んで考えてください。 http://xdl.jp/diary/?date=20110313



ニュースでも度々言われていたのでみんな使ってると思いますが、以下のものは全て必須アイテムくらいのものです。かけてるものがあれば是非補ってください。

twitter http://twitter.com/
skype http://www.skype.com/intl/ja/home/
viber(スマートフォン向) http://www.viber.com/
facebook http://www.facebook.com/
mixi http://mixi.jp/
ustream http://www.ustream.tv/
ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/


<海外メディア>
 主に原発が今海外の主要な関心事なようです。本気でヤバい、と思っているらしく、日本のメディアと対照的です。徐々に日本のマスコミもヤバいと思い始めたようですが...。取材されている専門家に差があるようで、報道されている内容に日本と海外でかなり違っています。私のTL上には海外メディアに詳しい方が多数いらっしゃったので、当初からばんばん流れてきていたのですが。。。
 私は以下のウェブサイトをチェックしています。外国語を読めない方は写真だけでも。あと、殆ど日本の震災が一面です。フィナンシャルタイムズは有料ですが、興味のある方は一読されると良いかと。
ニューヨークタイムズ http://www.nytimes.com/
アルジャジーラ英語版 http://english.aljazeera.net/
CNN http://edition.cnn.com/#fbid=2dnqnQV05wZ&wom=false
BBC http://www.bbc.co.uk/
ロイター通信 http://www.reuters.com/
ルモンド http://www.lemonde.fr/
FT http://www.ft.com/home/asia


記すまでもないかもだけど、一応自分がチェックしていると言う意味で<公式情報>
官邸 http://www.kantei.go.jp/
NHK http://www.nhk.or.jp/
東京電力 http://www.tepco.co.jp/index-j.html
東北電力 http://www.tohoku-epco.co.jp/
原子力保安委員会 http://www.nsc.go.jp/
IAEA http://www.iaea.org/
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/index.html


<心構え>
 書くまでもないかもだけど、ニュースはしっかりチェックして、時々しっかり休んで、リラックスすることにする。チェックはするけど現場の努力を信じて待つ。普段通りに、いや普段以上に冷静になることを努めよう。スーツケース一つに入るくらいの最低限の荷物をまとめつつ...。
 基本、現場が全てみたいなところはあります。復興支援、原発問わず。特に原発は今も必死で冷却作業を行っている。着々と被害が拡大してます。何とか終わってくれる事を祈っています。無事なんて事態とはほど遠いですが...。もう被曝者が沢山居て、作業員が何人も死んでいる。正直考えたくない。胸が痛い。
 私たちの知れる事なんてタカが知れています。政府の情報は信用性が低いけど、それはお偉いさん達の色んな思惑の他に、単に「わからない」ことが多すぎる事にあるようです。専門家の間でも意見が分かれるのだから、素人に判断出来る事は限られている。経験した事の無い危機だし、ね。
 なので私たちがすべき事は、出来るだけ正しく認識し、かつ最悪のケースを想定し、どうすべきかを考える事。ヤバいかヤバくないかくらいは、素人なりに判断出来るだろう。そこはもう常識で構わないんじゃないか。死んで行った人は戻らない。これからどうするかを考えよう。それが死者への手向けとなるように。余力のある人は、どうしてこうなって、それをどうすべきかまで調べて、考えて、共有出来るようになろう。
 これを読むのは殆ど私の知り合いだろうから、大学生ばっかだろう。知は力なり、どころか、知らない事は罪で、自分にも火の粉が降り掛かって来うるのだということを自覚しよう。それは自戒を込めて言う事だ。ここで意識を改めなかったら本当に馬鹿でしかない。
 募金は金を持っている方にお願いしよう。千円くらいの募金なら、すぐにでも出来るから、さっさと済ませれば良い。被災地の救済は自衛隊員の方々がやっている。原発の復旧作業は東京電力と、末端の作業員(多分契約社員派遣社員)のかたがたがやってる。学生である我々は、知る事が責務ではないのかな、と。将来しっかり恩返しをすれば良い。そして同じようなことがあったら、被害を最小限に食い止められるように。
 私は行動は慎む。はっきり言って私の出来る事なんてタカが知れているからだ。だから私は認識をクリアにする事に努める。それは専門だったし、学生の本分でもあろうと思うからだ。
 次は原発まとめをエントリします。